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ルレアプラス(LUREAPlus)の膨大な作業量が初心者のやる気を削いでしまう
ルレアプラス(LUREAPlus)を購入しました。2012年に発売された商材ですが、現時点でも常に売り上げランキングの上位に位置しています。これからアフィリエイトを始めようとする多くの初心者が、入門書としてこの商材を購入していると考えられます。アフィリエイトファクトリーが販売終了したこの業界で、はたしてルレアはアフィリエイト教材の新スタンダードと成り得るのか?その辺りをレビューしてみます。

販売:株式会社アローズームジャパン
発売日:2012/11/02
メディア:PDF・動画
公式サイト:http://lurea.net/
ルレアプラス(LUREAPlus)は、アフィリエイターのスキルに応じて3つのステージが用意されています。
- ショートレンジ(初心者〜)
- ミドルレンジ(初心者〜中級者)
- ロングレンジ(中級者〜上級者)
初心者はショートレンジから取り組むことが推奨されており、一定期間の経験値を積んでから段階的にミドルレンジ、ロングレンジへと進むようにマニュアルが構成されています。それぞれのステージごとに、専用のマニュアル+動画+補助マニュアルが用意されています。
ルレアプラス(LUREAPlus)のテキストで指示されている作業量(手作業)は、ショートレンジほど膨大です。ミドルレンジ、ロングレンジへと進むにつれ作業量(手作業)は徐々に少なくなり、逆に頭を使う作業(思考)が増えていきます。
おそらく、ですが、このテキストを読んだ初心者の大半は、モチベーションが下がってしまうのではないでしょうか。あまりにも作業量が多すぎるからです。私が初心者のときにルレアを購入していたら、きっと「アフィリエイトって面倒だな…」と感じてしまい、取り組むことすらやめていたかもしれません。
何でもかんでも詰め込もうとした結果、重要なエッセンスが希薄されてしまった
ルレアプラス(LUREAPlus)は、まったくの初心者がゼロからアフィリエイトを学ぶことができる教材を目指して作られた商材です。特にショートレンジは、パソコン操作がちょっとできる程度の初心者を想定しています。そのため、ルレアのテキストでは「ここまで説明する?」というくらいにあらゆる項目において丁寧に文章化・ビジュアル化されて解説されています。この点は高く評価できます。
さらにキーワード戦略からコピーライティング、デザイン戦略、WordPress構築、そしてSEO戦略まで、アフィリエイトビジネスに必要とされるあらゆるスキルがルレアのみで習得・完結できるようにと、とにかく盛りだくさんの状態です。テーブルに一度に並べられたフルコースの料理を見て、もう「お腹いっぱい」という印象を受けるユーザーも少なくないでしょう。
ルレアプラス(LUREAPlus)は、アフィリエイト入門〜実践までをひとつの教材にまとめており、これさえあればあとな何もいらないという、まさにワンストップ商材を目指しています。その結果、教材が膨大なボリュームに膨れ上がり、その弊害として重要なエッセンスが希薄されてしまっているような印象を受けるのです。ボリューム満点のフルコースをお腹いっぱい食べた結果、味の印象が薄れてしまってほとんど記憶に残らない感じとも表現できます。
アフィリエイトビジネスにおいて重要なことは、”本質を捉える思考”です。作業手順ではありません。作業手順は、ネットで検索すればいくらでも無料で入手できます。
アフィリエイトビジネスを成功させるために最も重要な事は”思考”そのものです。その思考を学ぶために、情報商材(教材)が存在するべきだと私は考えています。ルレアにおいても、もちろん重要な思考(考え方)について解説がなされています。しかしテキストがあまりにもボリューミーで、しかも冗長であるため、重要なエッセンス(思考)が薄まってしまっているのです。
残念ながらアフィリエイト初心者は、その薄まったエッセンスを正しく読み取ることはできないでしょう。テキストに記載された膨大な作業手順にばかり気を取られてしまい、報酬を得るためのもっとも重要な思考エッセンスを読み取れない恐れがあります。
アフィリエイトで報酬を得るための本質的な思考を理解しないまま作業を続けしまうと、かなり遠回りすることになります。遠回りしてでも本質にたどり着くならば、まだマシです。やみくもに作業だけしても報酬がまったく上がらないか、仮に報酬が発生しても膨大な作業量に見合わないと判断してしまい、挫折してしまうこともあるでしょう。
アフィリエイトファクトリーや、丸山塾、LFM−TVを私が高く評価するのは、作業そのものよりも思考に重点が置かれており、エッセンスが凝縮されて提供されているからです。
ルレアプラス(LUREAPlus)を正しく加速度的に学ぶための手順とは?
ルレアを酷評しているように見えるかもしれませんが、ルレアそのものがダメだとは思いません。ルレアのテキスト構成や教える手順があまりにも初心者寄りで、結果として全体が冗長になり間延びしてしまって、必要なエッセンスを読み取りにくくさせてしまっているだけです。ルレアで解説されている思考エッセンスを正しく読み取り、本当に必要な作業のみを理解し実践することができれば、ルレアは初心者にとって強力な武器になるはずです。
私がルレアを教材に、誰かにアフィリエトを教えるなら以下のようにします。
- ショートレンジは飛ばす(やらなくてOK)
- 最初に報酬を得るための思考について学ぶ
- ミドルレンジとロングレンジの戦略の違いを学ぶ
- ミドルレンジ、ロングレンジどちらを取り組むか選択し実践する
ポイントは3つ。
- ショートレンジは不要(流し読みするだけでOK)
- 先に思考(エッセンス)を学ぶ
- ミドル戦略・ロング戦略、どちらかを選択して実践する
一つ一つ解説していきます。
ショートレンジはやらなくていい
ショートレンジは不要です。先にも書きましたがルレアは3ステージで構成されています。
- ショートレンジ…Amazon・楽天アフィリエイト
- ミドルレンジ…キーワード重視型ASPアフィリエイト
- ロングレンジ…1テーマ特化型ASPアフィリエイト
私が身内にアフィリエイトを教えるために教材としてルレアを使うならば、ショートレンジは飛ばします。テキストを読んで理解するだけで良いでしょう。
ショートレンジとは、ゆるい(ライバルが少なく報酬が低い)ジャンルや商品を、商標の複合キーワードで上位表示させて、すぐにリンクを踏ませるという戦略です。ショートレンジでは外的SEOは一切おこないません(PING送信と内的SEOのみ)。コピーライティングも不要です。
楽天やAmazonのメジャー商品や旬の商品をアフィリエイトしますが、報酬が1〜2%と限りなく低いです。当然、中堅・ベテランアフィリエイターはほとんど参入しません。ライバルは初心者アフィリエイターやトレンドアフィリエイターばかりです。そのため無料ブログで商標名の複合キーワードで継続的に記事を書き続ければ、商品やタイミングによっては上位表示されやすい傾向にあります。
無料ブログを50〜100サイト作り、継続的に記事を書き続ければ(クッキーも効いているので)成約もするでしょう。しかし報酬額は1〜2%です。得られる報酬額に比べて作業量は非常に膨大です。作業そのものは単調でシンプルですが、肝心の思考(エッセンス)はほとんど身につきません。
もちろん月3000円〜1万円程度で満足するならば、ショートレンジを地道に数こなしていくのもアリです。しかし、10万円〜を目指すならばショートレンジは無視してかまいません。

販売:株式会社アローズームジャパン
発売日:2012/11/02
メディア:PDF・動画
公式サイト:http://lurea.net/
”報酬を得るための思考”を理解することが先
ではショートレンジを飛ばしてミドルレンジからスタートすればいいのか、というとそうではありません。ミドルレンジやロングレンジをスタートする前に、アフィリエイトで報酬を得るための思考(エッセンス)を、しっかりと理解しておくことが重要です。思考(エッセンス)を理解することで、一つ一つの作業の根拠が明確になり、報酬獲得への道が一気に短縮されるからです。
ミドルレンジ戦略
ミドルレンジは1商品に対して1つのブログを無料ブログ(HTMLサイト)で作っていきます。メジャーなASPを使うため、強豪ひしめく激戦区へ参入することになります。キーワードは購買意欲の高いものではなく、どちらかといえばちょっと距離があるキーワードを狙います。そのためサイトコンテンツもキーワードに対する答えをしっかりと書いていかないと、成約までもっていけません。ライバルも多いため、参入ジャンルやキーワードによっては積極的に外的SEO(被リンク施策)を仕掛けていくことが求められます。
ロングレンジ戦略
一方ロングレンジは、1テーマに特化した専門性の高い情報提供型ブログを作る戦略です。ロングテールキーワードで広く集客をしていくサイトを構築し、長期運営・サイトの資産化を目指します。外的SEOはほどほどにして、いわゆるロングテールキーワードやSBM(ソーシャルブックマーク)での記事の拡散・共有によってアクセスを増やしサイトの評価を上げていく考え方です。
ミドルとロングでは異なる戦略と戦術が求められる
ミドルレンジとロングレンジでは、報酬を得るための思考エッセンス(戦略)が大きく異なるのです。ミドルレンジ戦略の先がロングレンジ戦略ではないのです。まったく違う戦略なので、取り組む戦術(実際の作業等)も根本的に違ったものになります。
ルレアでは、ミドルレンジの延長線上にロングレンジがあるかのような構成になっていますが、これは間違いです。ここを理解したうえで、ミドルレンジに取り組むのか、それともロングレンジを選択するのか決めるべきです。もちろん余裕があれば両方取り組んでも良いかもしれませんが、まずはどちらの戦略があなたに合っているのか、じっくり腰を据えて考えてみることをオススメします。
ミドルレンジの本質は”上位表示されれば成約する可能性の高いキーワードでサイトを作る”こと
では、私が考える”ミドルレンジにおいて報酬を得るための思考(エッセンス)”とは何か?それは”上位表示されれば成約する可能性の高いキーワードでサイトを作る”ことです。
どうすれば”上位表示されれば成約する可能性の高いキーワードでサイトを作る”ことができるか?この思考がミドルレンジでは重要になります。
- 成約率の高い(と想定される)キーワードの選定
- キーワードに対してユーザーが求める答えをコンテンツとして用意する
- 上位表示させるための戦略(外的SEO)
この点を腑に落ちるまで理解しないと、まったくアクセスのないサイトを作ってしまうか、アクセスはあっても全然成約しないサイトを作ってしまうことにになります。極論ですが、アクセス数などどうでもよいのです。少ないアクセスでも成約に結びつけるサイトを構築することこそが最も重要だからです。
ミドルレンジにおける重要な戦略とは「上位表示されれば成約する可能性の高いキーワードでサイトを作り続ける」ということです。このひと言に尽きます。この辺りの考え方(キーワード戦略)は、丸山塾やアフィリエイトファクトリーにも通ずるところがありますね。
そのうえで、「ライバルの少ない」キーワードを探すのか、もしくは「ライバルの多い」キーワードに果敢に飛び込むのか?を考えつつサイトを構築していく。ライバルが多ければ、必然的に上位表示させるためのSEO施策が求められます。

販売:株式会社アローズームジャパン
発売日:2012/11/02
メディア:PDF・動画
公式サイト:http://lurea.net/
ロングレンジの本質は”独自の価値を提供し続けるサイトを構築する”こと
一方、ロングレンジは1テーマに特化した専門性の高い情報提供型サイトを構築します。私(山本一郎)が実践している手法は、このロングレンジ戦略と似ていますが、本質はまったく異なります。
ルレアが提唱しているロングレンジ戦略は、単純に1つのテーマに特化して情報を整理しまとめた専門サイトという印象です。一方、私が実践している手法は、1つのテーマに特化して独自の切り口(オリジナルな価値を提供すること)で記事を更新し続けるブログを構築することです。
独自の切り口とは、このサイトでしか得られないオリジナルな価値であると私は考えています。このサイトでしか得られない価値があり、新たな気付きを得られる記事があるからこそ、ファンがつきリピーターも増えていく。面白く価値のある記事は、放っておいても自然リンクが多くつき、ソーシャルブックマークで拡散・共有されるのです。もちろん、このアフィリエイト戦略思考ブログも同様の考えで運営しています。
ルレアプラス(LUREAPlus)のロングレンジ戦略に足りない要素とは
残念ながらルレアのロングレンジ戦略には決定的に欠けているピースがあります。それは、独自の切り口です。つまり、そのサイトでしか得られないオリジナルな価値が、ルレアのロングレンジサイト戦略には存在しないのです。
ルレアのテキストには、ロングレンジ戦略で作成されたサンプルサイト(高級牛肉専門サイト)が掲載されていますが、”どこにでもある平凡なサイト”であり、このサイトにリピーターやファンがいるとは到底思えません。ある意味、Wikipedia的なサイトとも言えます。写真や動画を使ったレビュー記事もありきたりで平凡です。
もちろん、このサンプルサイトでもある程度は報酬は上がるでしょう。しかし突き抜けた報酬は難しいと感じます。同じようなサイトは他にもあるし、簡単に真似をされてしまうからです。同じようなサイトが乱立するならば、上位に表示されているサイトほど有利になるだけです。
ルレアプラス(LUREAPlus)のロングレンジを加速させるためには、独自の切り口を取り入れるべきです。独自の切り口でそのサイトでしか得られないオリジナルな価値を提供し続けることこそ、ロングレンジ戦略で最も重要な戦略です。オリジナルな価値を提供し、ユーザーに新たな気付きを与えるからこそ、多くのファンがつき、ラポール(信頼感)が構築できるのです。その延長線上で、この人が良いというなら買ってみようかな?と思ってもらうこと。これこそ私の考える山本流ロングレンジ戦略です。山本流ロングレンジ戦略については以下の記事に詳しくまとめました。
独自の切り口をいかに構築するか?この点さえクリアしてしまえばロングレンジ戦略は半分成功したようなものです。
ミドルレンジとロングレンジどちらを選択するか?
上述のようにミドルレンジとロングレンジは、真逆と言っても良いくらいに戦略が異なります。
- ミドルレンジ…上位表示されれば成約する可能性の高いキーワードでサイトを作る
- ロングレンジ…独自の切り口でコアなファンを獲得しラポール(信頼関係)を築く
ミドルレンジ戦略をマスターしてからロングレンジ戦略にとりかかる、ということではありません。ミドルレンジの方が簡単でロングレンジが難しいということでもありません。たんなる向き不向きの問題です。
キーワード戦略が自分に合っていると思えば、ミドルレンジに取り組めば良いし、オリジナルな価値を提供することに興味があればロングレンジを実践すれば良いということです。どちらを選択するか決めたうえで、取り組むことをお勧めします。
私ならば迷わずロングレンジ戦略から取り組みます。そのほうが私に向いているからです。
次回の予告
駆け足でルレアプラス(LUREAPlus)をレビューしてきましたが、まだまだその魅力・課題を伝えきれていません。ミドルレンジ戦略とロングレンジ戦略を加速させる思考については、次回の記事以降で深く切り込みお伝えしたいと思います。