「welq(ウェルク)」に個人アフィリエイターが勝てなかった理由

「welq(ウェルク)」にアフィリエイターが勝てなかった理由

「welq(ウェルク)」にアフィリエイターが勝てなかった理由

「welq(ウェルク)」に個人アフィリエイターが勝てなかった理由は”生産性”の差にある

DeNA運営の「welq(ウェルク)」を始めとした大手コンテンツサイトが検索上位表示を独占し、その手法(記事作成方法)に多くの批判が集まっています。

検索結果の1位〜10位の記事をチェックして、切り貼りした記事をリライトする。記事タイトルや本文に狙ったキーワードを適切に配置する。こうした手順がマニュアル化(仕組み化)され、1日に100記事を超えるコンテンツがアップされていた事実が明るみになりました。

welq(ウェルク)の著作権を軽視した記事作成(モラルの低さ)は大いに非難されるべきですが、別の側面から見たときに、welq(ウェルク)の仕組みは非常に高い生産性を維持・達成できていたスキームだったといえます。

質(クオリティ)はともかくとして高い完成度でSEO対策された記事が大量にアップされては、個人アフィリエイターはとうてい太刀打ちできません。この生産性の「差」こそが、検索結果上位独占という「成果」を生み出したと考えられます。生産性の高いコンテンツサイトに生産性の低い個人サイトが駆逐されてしまうのは、当然のことだったのかもしれません。

DeNA炎上をうけて同様の仕組みで記事作成をしていた大手企業が次々にコンテンツサイトを閉鎖していますが、高い生産性を実現したアフィリエイトサイトが個人サイトを駆逐するという構図は、今後ますます加速すると考えられます。なぜなら「生産性を上げれば検索エンジンで簡単に儲けることができる」ことが広く知れ渡ったからです。

生産性という面においてAI(キカイ)に人間が勝つことは不可能

近い将来、AI(人工知能)が発達すればライター(人間)すら不要になります。あらゆるキーワードをもとにオリジナル記事を数十秒で書き上げ、1日に数百記事がアップされるようなモンスターサイトが出現するかもしれません。非常に高い生産性を持つアフィリエイトサイトの登場です。

これは夢物語ではなく、すでに実現しつつあります。高機能なリライトツール(非売品BOT)を使えば、複数の既存記事をベースに数万記事を超えるリライト文章を自動生成することが可能だとされています。「大量のオリジナルコンテンツを読み込む機能」で「あらゆる記事をデータベース化」し「それらを組み合わせて自動生成する機能」を持つAI(人工知能)が、24時間365日稼働し記事をアップし続けます。休息を必要とする人間はまったく太刀打ちできなくなります。なぜなら生産性が比較にならないほど高いからです。

そうなれば多くの個人アフィリエイター、そして下請けライターはいずれ淘汰されます。生産性という面においてAI(キカイ)に人間が勝つことは不可能だからです。

社会の高生産性シフトによって、個人アフィリエイターやライターの仕事の多くがキカイに置き換えられてしまう時代がそこまできています。

「報酬は満足できるけど超多忙」というラットレース

先日、ちきりん著書『自分の時間を取り戻そうーゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方』を読み終えました。Kindle版で1,458円です。

「時間が足りない…」「思うように成果が出ない…」「忙しすぎる…」「作業量に見合った報酬が得られない…」これらの問題の根源には日本の企業特有の生産性の低さにあると、著者のちきりんさんは述べています。

ちきりんさんは、生産性の定義を次のように定義しています。

生産性とは「時間やお金など有限で貴重な資源」と「手に入れたいもの=成果」の比率のことです。後で詳しく書きますが、ここでは「希少資源がどの程度、有効活用されているかという度合い」だと考えてください。

この生産性を日常の中で意識し仕事の生産性を高めていくためのティップスが、様々な具体例で解説されている良書です。

様々な業種の中でも、個人でおこなうアフィリエイトビジネスは極めて生産性が低い業種といえます。多くの人が時間をかけて記事を書き、アフィリ報酬獲得を目指します。しかしながら、労働時間に見合った報酬を得ることのできているアフィリエイターはごく僅かです。

たとえ月100万円のアフィリエイト報酬を獲得できたとしても、それに要した時間が毎日10時間☓30日=300時間(時給3,333円)というのでは生産性は極めて低いといわざるを得ません。生産性を意識せずに仕事をしていると、知らず知らずのうちに「報酬は満足できるけど超多忙」という事態に陥ってしまいます。これではラットレースです。

今回の「DeNAサイト炎上」は、welq(ウェルク)のような高い生産性を確保したサイトに、生産性の低い個人アフィリエイターは太刀打ち出来ないという事実をまざまざと突きつけられた出来事です。キカイレベルの低賃金(1文字=1円以下)でライターを雇い記事を量産していたwelq(ウェルク)が、瞬く間に検索上位を独占しました。

さらに言えば、1文字1円以下で執筆するライターにすら、記事のクオリティが負けているアフィリエイターは、早々に消え行く運命にあります。なぜなら生産性(記事量産)という面において「ライターを使った記事で構成されたアフィリエイトサイト」に決して勝つことができないからです。

今後淘汰される仕事として、ちきりんさんは以下のように述べています。

肉体労働でも自動化しやすい仕事でも定型的な仕事でもなく、キカイにやらせれば確実に、かつ圧倒的に生産性が高められる仕事

「時間をかければ終わる仕事」が淘汰される典型的な事例です。

酷な言い方ですが、低賃金ライターやAI(人工知能)が書く記事のクオリティに勝てない個人アフィリエイター、つまり同じ土俵で競うアフィリエイターは、今後生き残ることは不可能です。同様に、単なる商品紹介サイトはいずれAIが作り出す完成度の高いコンテンツに駆逐されます。

AIではなし得ない価値の提供こそが個人アフィリエイトサイト生き残りの唯一の道

では、どうすれば個人アフィリエイターは生き残れるのか?そのヒントが、ちきりん著書『自分の時間を取り戻そうーゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方』にあります。

レストランのオーナーシェフの仕事を考えてみてください。旬の野菜や魚を仕入れ、季節ごとにオリジナルメニューを考え、ネーミングと価格を決めてメニューに載せ、顧客のオーダーが入ってから料理を作る。時には料理について客とうんちく話をする。こういう仕事をキカイに任せても「ものすごく生産性が高くなる」という感じはしませんよね。

一方、同じように服を薦める仕事でも、パーソナルスタイリストが店まで同行し、あれこれ洋服を手にとって着こなし方や素材の特徴を教えてくれるのと、スマホ上で「あなたにはこの服が似合いますよ」というリコメンドをしてくれるファンションアプリの生産性を比べてみてください。

前者は後者よりも遥かに多くの時間とお金がかかりますが、生産性という観点から見て「アプリのほうが圧倒的に生産性が高い」という状況にはならないでしょう。一緒に買い物に行き、多彩な商品を前に具体的なアドバイスをしてもらえれば、手に入るアドバイスはアプリのリコメンド機能などより遥かに質の高い、豊かなものになるからです。

このようにファッションアドバイスという同じ仕事の中でも、消え行く仕事と消えない仕事が生産性の違いによって別れていくのです。

アフィリエイターとしていかに高い生産性を維持するか?高い生産性を確保できる記事(コンテンツ)とはなにか?このことを本気で考え実行していくアフィリエイターこそが、これからの時代を生き残るのではないかと考えます。AIではなし得ない価値の提供こそが、個人アフィリエイトサイト生き残りの唯一の道だと考えています。それは一次情報であったり、オリジナルコンテンツであったり、発信者の個性を全面に押し出したコンテンツなどかもしれません。

AI(人工知能)と対等に勝負できるアフィリエイトは、最終的にSNSに近いスタイルに行き着くように感じます。つまりTwitterやFacebook、Instagramのような双方向の繋がりの中で商品を紹介することです。(すでにSNSアフィリは存在しますが、より自然な形に進化したSNSアフィリになると考えています)

もしかすると、個人アフィリエイトサイトは原点回帰するのではないかと私は考えています。つまりアルファブロガーのように運営者の個性が全面に強く押し出されたブログでのアフィリエイトです。運営者とそのファン(信奉者)との間で強いキヅナが形成されている中で、商品を紹介していくアフィリエイトです。これって実はアフィリエイトが登場したときの形ですよね。つまり原点回帰です。

AIのようなキカイで作成された大規模モンスターサイトと、発信者の個性を強く押し出した個人アフィリエイトサイト、成果を生むアフィリエイトサイトはいずれこのどちらかに二分されるのではないかと考えています。個人で戦うのか?それともAIへシフトするのか?

キカイでは決して与えることのできない「付加価値」を個人のアフィリエイトサイトで提供していくことが求められています。同時に、個人でも生産性を上げていく工夫を取り入れ、高い生産性を目指す努力を惜しまないことが大切です。

生産性の低いアフィリエイターは、いずれAI(人工頭脳)に駆逐され置き換えられてしまう時代がすぐそこまできています。

welq(ウェルク)の一連の騒動を見て、危機感を抱いたのは私だけではないと思います。

 

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