他と被らないコンテンツの作り方
類似コンテンツが氾濫する世界
大半のアフィリエイトサイトのコンテンツ(中身)は、どれも似通っていることが多いですね。情報商材アフィリエイトにしても、物販アフィリエイトにしても、同様です。どのサイトを見ても、だいたい同じようなことが情報として書いてあります。本当に辟易(へきえき)するくらいに同じです。
例えば、抜け毛対策の商品を検索したときに出てくるサイトなどは、ほとんどが同じ商品(アフィリ報酬の高い商品)を紹介していますし、コンテンツも抜け毛を防ぐ方法や予防のためのノウハウなど、どのサイトにも、当たり前の内容が情報としてアップされています。
全くオリジナリティが感じられないし、読み続けたいと思えません。類似のコンテンツサイトがあふれているならば、結局のところ上位表示(1~3位)されるかどうかに、コンバージョンが大きく左右されてしまうことになります。つまり、強者のみが勝つということです。
私たちのようなアフィリ後発組が、上位を狙うことは容易ではありません。まさに強者の世界ですね。弱者が勝負するためには、全く別の戦略が必要になります。
なぜコンテンツが被るのか?
弱者の戦略を考える前に、なぜ多くのサイトでコンテンツが被ってしまうのか、その原因を考えてみましょう。
一番の原因は、コンテンツのネタをサイトから探して模倣する(リライトする)からです。特に物販系のサイトは外注を使って記事を書くことが推奨されていたりするのですが、その外注さん(業者やパート)が記事のネタ元として別のサイトを参照することが多いことが最大の原因です。
他の抜け毛対策サイト(アフィリエイトサイト)を探して、それらのコンテンツをリライトしているのです。情報商材アフィリも同様です。他の情報商材レビューサイトの記事を見て、リライトしているだけです。もしくは販売ページに書いてあることをリライトしていますね。だから、どのアフィリサイトを見ても、似たような記事しか見当たらないのです。※量産型はその典型です。
二次情報ばかりです。一次情報を扱っているサイトは、僅かしか存在しません。結局、ラクをしようとしていることが原因です。しっかりと取材をして記事を入れているサイトなど、ごくごく一部です。
類似コンテンツから抜け出すには?
切り口(視点)を変えてみる
私たち後発組はいわば弱者です。強力な被リンク網も持っていませんし、ドメイン歴も浅いし、ページボリュームも少ないです。そんな弱者が、強者と同じ土俵で戦っても、勝ことは困難です。では、どうすればよいか?
弱者なりのアフィリ戦略が必要です。私が考える弱者の戦略とは、”切り口”を変えるということです。切り口を変えない限り、なかなか強者には立ち向かえません。独自の切り口を持ち、オリジナルな視点で記事を書いていけば、他とかぶることを防ぐことができます。
ターゲットを深掘りするための思考ゲーム
切り口を変える方法ですが、もっとも簡単でシンプルな方法があります。それは、ターゲットについて深く考えていく方法です。マーケティング書籍の受け売りですが、非常に有効な手法だと考えています。
具体的な方法を解説します。まず、ターゲットが明確になっている必要があります。ターゲットを明確にする方法は、以前の記事を参考にして下さい。
ターゲットが明確になった段階で、以下のような質問を投げかけていきます。※一連の作業を紙に書きながらおこなった方が効果があります。
- 「ターゲットは、何に対して怒りを感じているのか?」
- 「ターゲットは、どんなことに苛立ちを感じているのか?」
- 「ターゲットは、何に対して悲しんでいるのか?」
- 「ターゲットは、何に対して喜びを感じているのか?」
- 「ターゲットは、何に対して辛さ・苦しみを感じているのか?」
- 「ターゲットは、普段、何を買っている人なのか?」
- 「ターゲットは、何に最もお金を使うのか?」
- 「ターゲットは、普段、どんなことに興味を持っているのか?」
- 「ターゲットは、どんなサイトをブックマークしているのか?」
- 「ターゲットは、週末をどんなふうに過ごしているのか?」
これが第一段階です。
次にそれぞれの回答に対して、深掘りをしていきます。例えば、ダイエット商品のターゲットに対して…
- 「ターゲットは、何に対して怒りを感じているのか?」→「ターゲットは、なかなか減らない自分の体重に対して怒りを感じている」
- 「減らない体重に怒りを感じている人は、何に対して怒りを感じている?」→「自制の効かない自分の食欲や、誘惑に負けてしまう意志の弱さに・・・」
- 「意志の弱い人は、何に対して怒りを感じている?」→「・・・」
どんどん深く掘り進めます。この質問を繰り返すことで、思いがけない切り口(独自のフィルター)が発見できる場合があります。
切り口を考えようとしてはいけません。むしろ、ターゲットを深掘りすることで、見えなかった切り口(フィルター)を発見するというイメージです。
この商品を買う人は何を買う人か?
「ターゲットは何を買っているのか?」という問いも同じように深掘りします。ゴルフDVDを購入する人がターゲットの場合…
- 「ゴルフDVDを買う人は、何を買う人か?」
- 「ゴルフ道具を買うorゴルフウエアを買うor車を買う」
- 「ゴルフ道具を買う人は、何を買う?」
- 「ゴルフ練習器具を買うorゴルフ上達本を買う」
このような思考ができた場合、ゴルフDVDのアフィリエイトサイトを作るのであれば、コンテンツとしてゴルフ練習器具のレビュー記事をたくさん書くことで、他のアフィリサイトとの差別化が可能になると思いませんか?
一般のゴルフDVDアフィリサイトは、大半がウィキペディア的なサイトです。ドライバーを曲げずに打つ方法や、シャンクの治し方、パターの寄せ方、ゴルフのマナーやルールなどを、コンテンツとして書いているサイトが大半です。
一方で、ゴルフ練習器具のレビューをメインコンテンツにすれば他との差別化ができるし、ゴルフ練習器具名をキーワードとしてアクセスを呼び込むことができそうです。
切り口を変えることで、ライバルの少ないキーワードで簡単に上位表示することができ、結果的にアフィリエイト報酬を増やすことができます。
”料理教室”と”英会話スクール”の共通点とは?
知り合いのアフィリエイターから聞いた、とても興味深いお話があります。英会話スクール(教材)を販売するサイトで、「料理教室」という意外性のあるキーワードが大ヒットしたそうです。料理教室というキーワードでアクセスしてきた人の、コンバージョン率が非常に高かったということです。英会話スクールと料理教室というまったく別ジャンルとも思えるキーワードが、実は非常に親和性があったという面白い事例です。
普通の思考ではなかなか思いつかないキーワードですね。その他にも、「株投資の高額教材」と「盆栽」という事例も有名です。盆栽というキーワードで、株投資の高額教材が売れるのです。
面白いと思いませんか?これが視点を変えるということです。
自分だけの切り口を見つけることができれば”強力な武器”になる
もしも、あなたが自分だけの切り口を発見できれば、これは宝物です。ライバルはそう簡単には気付きません。真似されることもありません。そもそもライバルは、なぜその切り口なのか?全く理解できないからです。
これが、私の考えるアフィリエイト弱者の戦略です。この自分だけの切り口を見つけることは簡単ではありませんし、面倒でもあります。しかし、思考ゲームとして捉えれば、こんな面白いことはありません。
- 「ターゲットは、何に対して怒りを感じているのか?」
- 「ターゲットは、どんなことに苛立ちを感じているのか?」
- 「ターゲットは、何に対して悲しんでいるのか?」
- 「ターゲットは、何に対して喜びを感じているのか?」
- 「ターゲットは、何に対して辛さ・苦しみを感じているのか?」
- 「ターゲットは、普段、何を買っている人なのか?」
- 「ターゲットは、何に最もお金を使うのか?」
- 「ターゲットは、普段、どんなことに興味を持っているのか?」
- 「ターゲットは、どんなサイトをブックマークしているのか?」
- 「ターゲットは、週末をどんなふうに過ごしているのか?」
ここに挙げた質問は、一例です。ありきたりのキーワードで行き詰まっているならば、是非ダマされたと思ってやってみて下さい。驚くほどの斬新な切り口が見つかるかもしれません。