アフィリエイトという”ラットレース”から抜け出す一番の近道は、市場(マーケット)への再投資だ

アフィリエイトはラットレース

サイト売却の話

先日、私が運営するサイト(1サイト)を購入したいとのお話をいただきました。売買専門業者さんを介してのお話です。このサイト(アフィリエイト戦略思考ブログ)ではありません。2013年10月に立ち上げたサイトです。

※個人的にサイトを購入したいとのお話を頻繁にいただくのですが、私は専門業者さんを介したお話以外は全てお断りしています。サイト売買はトラブルも多いと聞きます。法的なケアもしっかりしている専門業者さんにお任せしたほうがお互いに安心できると考えています。

売却が確定すれば、2回目(サイト数としては3サイト目)の売却になります。前回は2013年8月です。当時運営中の2サイトを売却しました。

これから具体的なお話に入るので本当に手放すかどうかは今のところわかりません。ただ、現時点で提示されている条件はかなり魅力的です。

お話をいただいているサイトですが、ようやくこの数ヶ月で報酬が安定してきたジャンルであり、かつ今後さらに伸びそうなジャンルでもあります。情報商材を扱うアフィリエイトサイトなのですが、関連記事を多く入れいているためそれらのキーワードで上位表示されているようです。

安定的に上位表示している複数のキーワードに興味を持っていただいたことから、今回のサイト売買の話につながりました。

サイトを売却する2つの理由

人によっては、継続的に入ってくるキャッシュ・フローを手放すことはもったいない、と考える方も多いのではないでしょうか。私はまったく気になりません。相応の対価を提示してもらえれば、喜んで手放します。理由は2つあります。

「E=従業員」から「I=投資家」へ

1つは、まとまったお金を手にすることで、そのお金を株式投資にまわせるからです。役員報酬を高額に設定して、手取りの大半を株式投資の資金として運用しています。これまで(2015年4月まで)に得たアフィリエイト報酬総額は5,460万円です。

アフィリエイト報酬

アフィリエイト報酬

自分自身の労働によって手にしたお金を、投資に回すことで「お金に働いてもらう」わけです。金持ち父さんの”キャッシュフロー・クワドラント”でいうところの、「E=従業員」から、「I=投資家」へ移ることを意味します。

金持ち父さんの基本|「金持ち父さん_貧乏父さん」の著者_ロバート・キヨサキの【金持ち父さん日本オフィシャルサイト】キャッシュフロー・クワドラントは、ビジネスを形作る人々の4つの異なるタイプを表している。つまり従業員、自営業者、ビジネスオーナー、投資家の4つだ。

従業員(E)と自営業者(S)は、キャッシュフロー・クワドラントの左側に属している。クワドラントの右側は、自分が所有したり投資したりしているビジネス(B)からお金を得ている人のためのものだ。

私たちはそれぞれ、この4つのクワドラントのうち、少なくともいずれか1つに属している。私たちがどのクワドラントにあてはまるかは、お金を生むためにどのような努力をしているかによって決まる。

引用:「金持ち父さん」日本オフィシャルサイト 

私の本業は会社員ですので、E=従業員です。さらにアフィリエイトを副業でおこなっているのでS=自営業者でもあります。構築したサイト(システム)がほぼ手放しで収益を生んでくれるという面をみれば、B=ビジネスオーナーであるとも定義できます。つまり、私の立ち位置は、E=従業員であり、S=自営業者であり、さらにB=ビジネスオーナーであると言えます。

現在はそれなりにまとまったお金をマーケットで運用(株式投資)しているので、I=投資家というポジションにも位置しています。このI=投資家というポジションをこれまで以上に拡大し盤石なものにするために、投資活動に力を入れています。

アフィリエイトの収益(報酬)をアフィリエイトビジネスへ再投資するのではなく、報酬のすべてを株の購入に充てることで、毎月「金融資産」を100万円単位で増やしていっています。サイトの売却益もほぼ全額を投資にまわしています。金融市場へ投資することでお金に働いてもらう仕組み(お金がお金を生む仕組み)を構築することが目的です。

そのための資金は多いにこしたことはありません。将来得られるであろう1000万円(アフィリエイト報酬)よりも今現在の1000万円(現金=サイト売却益)に価値を置いています。サイトが相応の金額で売れるのであれば、それは私にとって非常に魅力的なお話です。売却益を金融市場に再投資できるからです。

会社員として生活に必要なお金をサラリー(給与)として得ているからこそ、可能なスキームです。

アフィリエイトは水もの

もう1つの理由は、アフィリエイトビジネスの不安定さです。アフィリエイトは水ものであると考えています。特定のASPや特定の商品・ジャンルに依存するビジネスですので、それらの影響を大きく受けやすいと言えます。

アフィリの収益を安定させるには、かなり手広く組織的にビジネス展開していく必要があると考えています。つまり法人組織としてアフィリエイトに取り組むということです。個人アフィリエイターは、規模のパワーやマンパワーを持ち合わせないため、ビジネスを安定させることは並大抵の努力では実現できません。

また、個人でアフィリエイトをする限りにおいては、ラットレースから抜け出すことも困難になります。アフィリエイトビジネスを個人で継続する限りにおいては、、S=自営業者という枠組みから抜けだせません。仮に抜けだして組織化したとしても、B=ビジネスオーナー止まりです。

お金に働いてもらう(投資家になるということ)

ビジネスオーナーになれば時間もお金も余裕がでてくるでしょう。そして自由になるお金を投資に回すことも可能になります。つまりI=投資家への道です。

可能であれば極力早い段階からI=投資家へ移ったほうが良いと考えています。ですので、アフィリエイトを本業(つまり専業アフィリエイター、もしくは法人アフィリエイター)にするのではなく、副業アフィリエイターとして継続しながら、得た利益を金融市場へ再投資しています。B=ビジネスオーナーを飛び越えて一気にI=投資家(資本家)になるということです。

お金を生み出す「資産」を構築することで、自分が働くのではなくお金に働いてもらうことを目指しています。つまり資本家(投資家)への転換です。

フランスの経済学者トマ・ピケティも『21世紀の資本』の中で述べています。

長期的にみると、資本収益率(r)は経済成長率(g)よりも大きい。その結果、富の集中が起こるため、資本から得られる収益率が経済成長率を上回れば上回るほど、それだけ富は資本家へ蓄積される。

引用:『21世紀の資本』

アフィリエイトは”ラットレース”だ

個人でアフィリエイトビジネスを継続する限りにおいては、自分自身の労力と時間をお金に換えているわけですからラットレースに参加しているようなものです。

サイト作成や記事更新を怠ればアフィリエイト報酬も逓減します。私が実践するパワーアフィリエイトでは毎日記事を更新する必要はありませんが、それでも完全にシステム化することは困難です。やはり不定期ながらも記事の更新作業や新サイトの構築という作業は避けられません。

手にした報酬をどうやってアフィリビジネスに再投資すべきか?上手くいっているアフィリエイターが必ず考えることの一つです。外注を使ってサイトを増やしていくべきか、それともPPCに参入して広告費として再投資すべきなのか?しかしアフィリエイトに再投資したところで、組織化して規模のパワーを手にしない限り、ラットレースからは永遠に抜け出すことができません。

ラットレースから抜け出すための最も手堅い再投資先は、市場(マーケット)への投資です。つまり株式市場であったり不動産市場への投資です。自分が汗水して働くのではなく、お金に働いてもらうということです。

アフィリエイトビジネスで得た報酬を別のマーケットに再投資することこそ、ラットレースから抜け出す一番の近道です。私はラットレースから抜け出すための再投資先として金融市場を選択しました。そしてその選択は間違っていなかったと確信しています。

売却できるサイトを作るということ

それにしてもアフィリエイトサイトを買う人がいるという事実に、本当に驚かされます。買う側にとっては当然メリットがあるからこそ買うのでしょう。それなりの対価を払っても十分にペイでき、かつ投資効果が見込めると踏んでいるからこそ他人のサイトを買うわけです。

買ったサイトをどう活用するのか?それは私にはわかりません。ただ、買う側にとっては投資効果があると思っていただいたということです。相応の対価を提示してもらえたわけですので、それなりにアフィリエイトサイトの価値を認めていただいたと考えています。

これこそパワーサイト(パワーアフィリエイト)の醍醐味ではないでしょうか。ペラサイトや小規模サイトを運営しているだけでは、なかなか”サイト売買”という話にはなりません。

また作ればいい

サイトを売れば、当然アフィリエイト報酬も下がります。でもまた作れば良いと考えています。2013年8月に主力サイトを含め2サイトを売却した結果、報酬は大幅にダウンしました。その後、新たにサイトを立ち上げ200万円前後まで報酬を伸ばすことができました。

アフィリエイト報酬推移

アフィリエイト報酬推移

私が実践してきたパワーアフィリエイトの手法が、少なくとも私にとっては再現性がある、ということの証だと思います。

サイト売却後も、同じ手法で新たなサイトを立ち上げれば、半年以内に同じ規模まで報酬を伸ばせる確信があります。新たなサイトを立ち上げる時のほうがモチベーションが高いので、今の停滞時期よりも楽しいのではないかと思います。

今後も、良いお話があれば積極的にサイトを売っていくつもりです。