アフィリエイトに「行動分析学」を取り入れてみる
アフィリエイト初心者にとって最も辛いのは、作業に対する成果がすぐに現れないことです。これは私たち人間が「遅延収穫環境」に置かれていることが大きな原因です。過去の記事でも取り上げました。
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「遅延収穫環境」で生きている私たち人間にとっては、何かを継続したり達成するためのモチベーションを保ちつづけることは非常に難しいのです。
行動分析学における好子(こうし)と嫌子(けんし)
好子(こうし)と嫌子(けんし)という言葉をご存知でしょうか?行動分析学で使われている言葉です。好子(こうし)とは行動の直後に提示した際にその行動を強化(増大)する刺激のことです。嫌子(けんし)はその逆であり、行動の直後に提示した際にその行動を弱化する刺激のことを指します。
- 行動の直後に「好子」が出現すれば、その行動は強化される
- 行動の直後に「嫌子」が出現すれば、その行動は弱化される
行動分析学をアフィリエイトビジネスに当てはめると、明らかに「好子」よりも「嫌子」が出現することのほうが多いことがわかります。
アフィリエイターにとっての最大の「好子」は報酬ですね。行動(記事執筆・サイト作成)の直後に「報酬(好子)」が発生すれば、その行動は間違いなく強化されます。しかしながらPPCアフィリエイトでない限り「報酬」がすぐに(作業直後に)発生することはまずありません。
一方、アフィリエイターにとっての「嫌子」は何でしょうか?記事やサイトを作成するための労力ですね。調べ物をしたりドメインやサイトの設定など面倒な作業をしなければなりません。
アフィリエイトは、行動の直後に「好子」が発生しにくいビジネスです。行動した直後の「好子」(=報酬)が存在しないため、初心者アフィリエイターは、行動を継続することが苦痛になります。さらに「嫌子」(=膨大な作業)が存在するため、行動そのものが弱化され、ますます行動を継続できなくなります。
初心者アフィリエイターが挫折する大きな要因です。
行動を継続するには「初報酬」をできるだけ早く獲得することが重要
アフィリエイトは自分との戦いでもあります。やるかやらないかは自分の意志次第です。自分でスケジュールを組み、やるべき作業を日々こなしていくことで、その先の報酬という成果を手にすることができます。そのためには厳しいセルフマネジメントが求められます。
初心者がアフィリエイト作業を継続するためには、行動分析学における「好子」「嫌子」を意識してみるとうまくいくかもしれません。
思い通りに行動できない…作業を継続できない…と悩んでいるアフィリエイターにとってパフォーマンス・マネジメントは、問題解決のヒントを与えてくれる良書です。
- パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学
- 著者:島宗 理
- 定価:1,836円
- 出版社:米田出版
アマゾンの紹介文を引用します。
私たちは自分達の行動を科学的にマネジメントし、社会や組織や個人の、様々な問題を解決することができる。そのための実践的な考え方を紹介。
タイトルは少し堅苦しいですが、中身は「物語風」になっていて非常に読みやすいです。
モチベーションに頼らず作業を進めるための”ヒント”
なぜその行動をおこせないのか?なぜ自分はやるべきことを継続できないのか?本書では、それらの問題(課題)を行動分析学を用いて解説し、問題解決の糸口を導き出してくれます。
アフィリエイト作業だけではありません。悪い習慣(寝坊、夜更かし、間食、爪噛み)を断ち切れない原因や、良い習慣(ダイエット、英会話、禁煙)をなかなか身につけられない理由など、すべての問題行動をABC分析でひも解き、ロジカルで具体的な解決方法を提示してくれます。
モチベーションというよくわからないものに頼る必要はありません。本書を読めば、モチベーションゼロでも作業を淡々とこなす方法を得ることができるはずです。
アフィリエイト作業がはかどらなくて悩んでいる方に、ぜひ手にとって欲しい一冊です。