アフィリエイトは「テーマ」からスタートすると失敗する
今回はの記事は、前回の記事とも一部内容がかぶりますが、重要なポイントなので別の角度から改めて記事にしたいと思います。
上手くいっていないアフィリエイターの大半が、テーマからスタートしています。具体的な失敗例を挙げます。
「アンチエイジング」というテーマが気になり、そのテーマに沿ってサイトを作り始めます。事前にアンチエイジングに最適な商品やサービスも目星を付けているので、サイトの中で紹介(アフィリエイト)するつもりです。「30代から始める女性のためのアンチエイジング」というサイトタイトルを付け、アンチエイジングに関する記事を定期的に書いていきます。そして、その記事の延長線上でアンチエイジングに関する商品やサービスを紹介し、アフィリエイトリンクを設置します。
この方法で、アフィリエイトを進めると、たいてい失敗します。定期的に記事を書いてコンテンツを増やしていけば、時間とともにアクセスはそこそこ増えると思います。しかし、ほとんど成約しません。なぜでしょう?
その他にも「30代から始めるゴルフ上達方法」とか「わかりやすい高血圧改善のためのまとめ」「主婦のためのキャッシングの基礎知識」なども同様です。皆、テーマからスタートしています。
広く浅くユーザーを集めてしまうならそれはアドセンスと同じ
ニーズのあるテーマでスタートしても上手くいかない原因は、ユーザーを広く浅く集めてしまうからです。「アンチエイジング」をテーマとしたサイトを運営した場合、往々にしてアンチエイジングに関する知識を深めるための記事を書いてしまいがちです。
- アンチエイジングの基礎知識
- 老化の原因
- アンチエイジング医療
- 肌のアンチエイジング
アンチエイジングに興味のあるユーザーが集まりますが、集まったユーザーの大半はたんなる情報を知りたい人々or暇つぶしです。テーマからスタートすると、ウィキペディア的なサイトになってしまうことが多いのです。
商品を買いたいユーザー(もしくは潜在的に商品を求めているユーザー)は、なかなか集まりません。つまり非常に効率が悪いのです。これではアドセンスと同じです。アドセンスであればもっと多くのアクセスが必要です。しかしアクセスがそこそこでは、クリックすらされません。
仮にクリックされてもほとんど購入に至りません。なぜなら、購入というアクションから遠いユーザーばかり集めているからです。
購入から遠いユーザーを集めた場合、高度なライティング能力がないと成約まで持っていけない
購入から遠い(距離がある)ユーザーばかりを集めてしまうと、成約に至らせるまでに相当量の説得コンテンツが必要とされます。
- あなたは、なぜこの商品を買わなければならないのか?
- あなたが今すぐこの商品を買うべき理由は○○だ!
- 色々な解決策があるけど、あなたにはこの解決策(商品)が最適である!
- あなたはそれほど気にしていないかもしれないが、放っておくと大変なことになる!だから今すぐこれを買うべきだ!
訪れたユーザーの大半は、切羽詰まっていません。彼らは自分の悩みをそれほど深く捉えていません。もしくは問題に気づいていない可能性もあります。だからこそ問題点を気付かせてあげて、なおかつその問題を解決する方法を提示し、その解決策が最適な選択肢であることを理解させ、今すぐ購入すべき理由を明確に説明する必要があります。
そこまでしてあげないと、人は行動を起こしません。まさにPASONAの法則をすべてコンテツ(サイト)内で行う必要があるのです。PASONAの法則とは、
- Problem(問題点を明確化する)
- Agitation(その問題点を炙り出し、あおりたてる)
- Solution(解決策と証拠を提示する)
- Narrow down(緊急性を訴える)
- Action(行動を起こさせる)
具体的には、
- P 「もしかして○○で悩んでいませんか?」
- A 「○○って本当につらいですよね〜。でも、このままだと大変なことになりますよ!」
- SO「そんな悩みも□□があれば、すぐに解決できます!」
- N 「でも□□は、△△な事情で、限定数での提供みたいです…」
- A 「今ならまだ購入できるみたいです!オススメですよ!」
このPASONAの法則をコンテンツ内で取り入れ、正しくユーザーを導くことができれば、成約の可能性は飛躍的に高まるでしょう。しかし…できますか?私には難しいです。高度なライティング能力と、それなりのコンテンツボリュームが必要とされます。
テーマからスタートするならば、ここまでやらないと成約させることは難しいと感じています。テーマからスタートしていると思われるサイトの大半(ほぼ全て)は、ここまで徹底できていません。リライト的な記事を書き、その下に取って付けたようなアフィリエイトリンクやバナーが置いてあります。これでは、アドセンスと同じです。
もっと簡単な方法がある
ここまでしなくても、もっと簡単に成約してもらう方法があります。それは、テーマからスタートさせるのではなく、商品からスタートさせることです。「アンチエイジング」というテーマでサイトを作るのではなく、「フィフローBTX」(アンチエイジングクリームの商品名)でサイトを作るということです。
究極は商標名サイト(商標名キーワード)ということになりますね。商標名(もしくはその複合キーワード)で検索する人は、PASONAの法則でいうところの、
- Problem(問題点を明確化する)
- Agitation(その問題点を炙り出し、あおりたてる)
- Solution(解決策を提示する)
ここまでは、すでにユーザーの中で終わっているわけです。つまりコンテンツ内で説明不要です。あとは、ユーザーの不安や疑問点を取り除き、
- Narrow down(緊急性を訴える)
- Action(行動を起こさせる)
これらをコンテンツとして提示するだけでOKです。
検索キーワードによっては、Action(行動を起こさせる)だけでもコンテンツが成り立つ場合があります。Problem+Agitation+Solutionを説明する必要がないので、とても楽ですね。
商標名キーワードが成約させやすいといわれる理由はここにあります。ユーザーが何を選ぶべきか理解していて、最終段階まで来ているわけです。あとはユーザーの不安や疑問点を解決してあげるだけで、アクションを起こします。だから成約するのです。アクションまでの距離が短いのです。まさに「今すぐ客」です。
「今すぐ客」をまず狙う、それから「そのうち客」に照準を
初心者アフィリエイターであるほど「すごいサイトを作ってやろう」と思ってしまいます。大きなテーマでスタートしてしまい、人気サイトを作ろうと意気込みます。しかし、なかなか人気サイトなど作れるものではありません。成約しないどころかアクセスすら集まらず、意気消沈してしまいます。
初心者の方こそ「今すぐ客」をターゲットにすべきです。なぜならその方が簡単だからです。ライティングスキルもそれほど要求されません。購入に関する不安を取り除くだけで成約します。
もちろんこの「今すぐ客」を集めるためのキーワードは超激戦区です。それでも参入するべきだと考えています。「今すぐ客」すら成約できないようでは「そのうち客」など絶対に成約させることはできません。「今すぐ客」を成約できるようになってから、徐々にアクションまでの距離を伸ばしたユーザーをターゲットにしていったほうがラクです。
「ライティングに自信があるから、そのうち客を成約させる!」と考えている方は、それでも良いと思います。
ただ同じ時間と労力をかけるならば、「今すぐ客」を狙ったほうが遥かに効率が良いと思います。