自己満足的なアフィリエイトサイトの特徴
すごく頑張っているのに何故か上手くいっていないサイトには、共通している特徴があります。それは、自己満足的なサイト運営に陥っている、ということです。自己満足的なサイトの特徴は以下の通りです。
- 商品やサービスからスタートしていない
- 記事を外注している
- 自分では良いことを書いていると思っている
それではひとつずつ解説してみたいと思います。
1.商品やサービスからスタートしていない
多いのが「商品からスタートしていない」サイトです。自分の得意な(あるいは興味のある)分野のサイトを立ち上げ、その後に紹介する商品やサービスを探す、というやり方をしてるアフィリエイターです。例えば、こんな例です。
登山の経験があり、登山に関する情報サイトを立ち上げたとします。自分の知識や経験を元に記事をたくさん入れていきます。ある程度記事を入れてから、アフィリエイトする商品やサービスを探そうとします。
ところが、記事やサイトテーマに合った商品やサービスが、なかなか見つかりません。実際のところ「登山」というジャンルの情報商材など、ほとんどありません。アフィリエイトするとすれば、楽天アフィリやAmazonアフィリなどの物販アフィリが中心になってしまいます。もしくは、アドセンスです。もちろん、最初からその方向(物販アフィリ)を目指しているのであれば問題ありませんが、物販アフィリをするにしても非常に効率は悪くなります。
この例(登山)に限らず、すでに自分のブログやサイトを持っている人に多く見られる過ちです。既存の(運営中の)ブログやサイトでアフィリエイトをスタートさせようとして、つまずく典型的なパターンです。
もちろん既存のアクセスを徹底的に分析し、来訪者の属性にマッチした商品やサービスを見つけることができれば、非常に上手くいくと思います。ただ、効率という点においては、ちょっと良くないですね。※マッチした商品が、もしかしたら報酬200円程度のものかもしれません。
そもそもアフィリエイトというのは、商品やサービスからスタートするべきだと考えています。自分自身で紹介したい商品・サービスをまず探す(決める)べきです。次に、それらの商品・サービスを必要としている人々は、どんな人なのか?を考えます(ターゲティング戦略)。そして、狙ったターゲットを集めるためのサイト(記事)を作ります。「最初に商品・サービスから思考をスタートすべき」なのです。
必ず商品・サービスの選定から始めるべきです。結構当たり前のことなのですが、意外とこのことを理解できている人は少ないように感じます。
2.記事を外注している
最近は記事を外注する人も増えてきましたね。時間の限られている人にとって、最も時間を取られる記事執筆を外注することは、大きなメリット(アドバンテージ)でもあるでしょう。実際に、パワーサイト(大量の記事がアップされているサイト)でも、記事を外注している人が増えてきています。1記事50円~100円程度で外注できるケースもあるようです。100記事程度を外注しても、5000円~1万円程度のコストです。
中には短期間で300~500記事を外注して投稿し、一気に巨大なサイトを作り上げる人もいるようです。記事数が増えれば、それだけロングテールキーワードが拾えますし、サイトのパワーも大きくなり、上位表示しやすくなるでしょう。しかしながら、コンバージョン率は低いままです。せっかく集めたアクセスを、効率よく成約に結びつけられないサイトも多いようです。
理由は明白です。ユーザー(ターゲット)のことを明確に意識して記事が書かれていないからです。外注記事を書く人々は、パート(主婦)やライターです。彼らは、ターゲットのことを本気で想って記事を書いているでしょうか?いいえ、まずあり得ません。ただ単に、ノルマをこなすことを考えて、検索したネット記事をリライトしているだけです。そんな想いの込められていない記事に、人は感動するはずがありません。エモーショナル(感情)が伴わないと、人は行動(購入)しません。
ブラック手法でリンク用記事に外注記事を使う程度ならば、それほど問題はないかもしれませんね。更新型のパワーアフィリエイトをおこなうならば、記事のクオリティはサイトの信頼度に直結します。
私は全ての記事を、自分で執筆しています。読者の方々に伝えたい想いがたくさんあります。そんな想いを外注記事で再現できるはずがありません。自分で想いを込めて記事をかくからこそ、読者に伝わるのだと考えています。
3.自分では良いことを書いていると思っている
厳しい意見に聞こえるかもしれませんが、意外と多いのが「自分では良いことを書いている!」と思っている人です。このケースの場合、外注ではなく自分自身で記事を書いているので、なかなか気がつきません。
特に、自分の得意分野でアフィリエイトをしようとする方に多くみられます。そのジャンルに関して人一倍知識も経験もあるため、書くこと(ネタ)はたくさん持っています。そして、それらの知識や経験を記事にして書いてしまいます。
決して間違ってはいないのですが、実は「ユーザー目線が抜けている」場合が多いのです。これでは、単なる自己満足的なサイトになってしまいます。
結局のところ、「商品・サービス」からスタートしていないことが、大元の原因です。ターゲットが本当に求めている情報(知識や経験)ではなく、運営者が書きたいことを書いているだけです。オリジナルコンテンツであったとしても、コンバージョン(成約)率は非常に低くなります。
商品やターゲットについてもっと考えるべき
私たちは、趣味でサイトを運営しているわけではありません。誰もが、ビジネスとしてアフィリエイトサイトを運営しているはずです。ビジネスですので、価値を提供することが目的です。多くの人に価値を提供し、その対価として報酬を得ています。価値を提供するためには、素晴らしい商品・サービスを、必要としている人々(ターゲット)に正しく届けることが重要です。
まずは、商品・サービスを選択し、それらの商品・サービスを必要としている人々に想いを馳せ、彼らが求める価値のある情報(経験や知識)を答えとして返し、その出口として、アフィリエイトリンクを置いておく。このスキームをしっかりと理解しておく必要があります。
まず「商品・サービスから思考をスタートするべき」です。そしてターゲットの選定(心の底から必要としている人)をおこないます。次に、”独自の切り口”を考えます。独自の切り口とは、自分でしか提供できないオリジナルな価値のことです。最後に、ターゲットが必要としている価値のある記事を定期的に投稿していきます。アフィリエイトリンクは、出口として置いておくだけです。
情報商材のアフィリでも物販アフィリでも、考え方(基本)は同じです。この一連のスキームを押さえておけば決して独り善がりで自己満足のサイトになることはありません。必ずコンバージョン(報酬発生)します。正しい(必要としている)ターゲットに価値を提供し続ければ、必ずその対価(報酬)が発生するからです。
商品・サービスを必要としている人々に想いを馳せる
大切なことなので、もう一度書いておきます。まずは、商品・サービスを選択し、それらの商品・サービスを必要としている人々に想いを馳せ、彼らが求める価値のある情報(経験や知識)を答えとして返し、その出口として、アフィリエイトリンクを置いておく。
アフィリエイトビジネスの本質は、たったこれだけです。小難しいSEOなど必要ありません。独り善がりの(自己満足的な)サイトから、いち早く脱却しましょう。